【おとな和ゴコロ養成講座_vol.1】あんな時こんな時 〜 「寒中見舞い」の心得

三が日を過ぎるとお正月気分も一気にぬけ、あしたから仕事はじめという方も多いことと思います。そしていよいよ寒さもきびしくなってきますね。
そんな季節に相手を気遣い、送る書状が「寒中見舞い」です。寒の入りと言われる「小寒(しょうかん)」(1/5ごろ)から、立春(2/4ごろ)前日の節分までにだすのがよいとされています。
 
 
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出し損じた年賀状があるのに松の内(1/7まで)を過ぎてしまったとき、喪中の方へ新年のごあいさつを送るとき、また年末年始に留守にしていて賀状をだす機会を逃してしまった際の近況報告をかねたあいさつ状ともなります。
喪中でさびしい年末年始を送ったであろう知人友人にとっては、思いがけず受けとる書状に心が慰められることでしょう。※喪中のかたへお出しする場合は松の内をすぎてからに。
あるいは、風邪で体調をくずしていたり、寒さきびしく気分も滅入りがちなこの時期に、温かな便りがとどけば一足はやい春の訪れのように心浮き立つかも知れません。
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毎年ネットなどで話題となる年賀状だすださないの議論はさておき、会おう会おうといいながら会えずじまいでいるひとや、一年に一度年賀状をやりとりするだけのおつきあいになっているひとなど、ささやかな間柄となっていたとしても、自分が大切にしたいと思う関係であればこうした書状でつながりを暖めておくことができるのではないでしょうか。
普段やりとりしているひとでも年賀状が来ない年があると寂しいものですし、何かあったのかしらと気にかかることにもなりますから、そうしたときに「寒中見舞い」をそっと送ってみるのも良いかもしれません。
ITOYA」などの大型文具店にはすでに「寒中見舞い」はがきがたくさん並んでいます。時間があれば、はがき便せん和紙製品を専門に扱う「鳩居堂」(東京 銀座)などへ出向くとひと味ちがったはがきが見つかりそう。
 
ですが、いちばん大切なことは心がこもっていること。どんなハガキにするかや、書き方文例に形式などはありませんので暖かな気遣いを自由にしたためてみてください。
 
(参考)「鳩居堂の日本のしきたりまめ知識」(マガジンハウス)
(photo) by karaku tokyo

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