「和菓子で遊ぶ」 〜 和菓子ユニット"wagashi asobi"

落雁の型と蓮の落雁

蓮の落雁(らくがん)と作家によって作られたその型


美しい和菓子を目にするたび、その丹精で奥ゆかしい華やかさに心を奪われます。
お抹茶といただく楽しみはもちろんですが、和菓子をアートとして楽しむ方法もあるのです。たとえば、器とのコラボレーション。
3月14日から5日間、青山のギャラリー「うつわ謙心(けんしん)」で開催されたのが、「wagashi asobi × 伊藤剛俊 展」です。器と和菓子のコラボレーション展です。
和菓子のために作家が型をつくり、その型を使って和菓子職人が菓子を作る。今回のテーマは「蓮(はす)」。乳白色の蓮をかたどった落雁(らくがん)が型とともに展示されます。和菓子を愛でることはあっても、それを作る道具を見たのははじめて。落雁の型は通常木型が瀬戸物が使われますが、それを焼き物としたのです。
下の写真は、屋外で実施するお茶会を野点(のだて)のためのお菓子入れ。野外には、生菓子やその他たくさんのお菓子は持っていけないため、こういった器に金平糖(こんぺいとう)などを入れていくのだそう。
お菓子入れ

野点(のだて)で使うお菓子入れ


この企画展をてがけたのは、作陶家・伊藤剛俊 さんと和菓子職人ユニット「wagashi asobi」。双方の想いが2年越しで形になった感慨深い展覧会だったとのこと。
これまで「wagashi asobi」がおこなってきたコラボレーションは、ファッション業界をはじめさまざま。彼らが織りなすwagashiでasobu世界は、和菓子の枠を越え、あらゆるものに自然にとけ込み、その世界をいっそう広げます。
“目指すは世界”と語る彼らが広げる新しい「和菓子」の世界。次はどんな「asobi」が繰り広げられるのでしょう。

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